JALは5月20日、ブリティッシュ・エアウェイズとフィンエアーとで実施している日本=欧州路線における共同事業にイベリア航空を追加するため、国土交通省に対して独占禁止法の適用除外(Antitrust Immunity、以下「ATI」)を申請したことを発表した。

4社が連携することで、さらなるサービスの拡大を目指す

この共同事業は、2012年10月1日からブリティッシュ・エアウェイズと、2014年4月1日からフィンエアーと開始。日本と欧州間の直行便、およびそれに接続する欧州域内・日本国内の路線における、利用者の利便性向上に取り組んできた。ATI認可後は、JAL、ブリティッシュ・エアウェイズ、フィンエアー、イベリア航空の4社がより緊密に連携することによって、路線ネットワーク、商品、サービス品質などのさらなる向上を目指す。

イベリア航空の日本線就航は約18年ぶり

2016年5月20日には、日本=スペイン間の航空交渉での調印により、日本=スペイン間のオープンスカイが実現。また、イベリア航空は同年10月18日より、約18年ぶりにマドリードから日本への直行便を就航する。エアバスA330-200型機を導入し、日本とスペインを結ぶ唯一の直行便として成田=マドリード線を週3便運航。ビジネスクラス19席、エコノミークラス269席の全288席の仕様となる。今後、日本=スペイン、およびスペインを経由した欧州への旅客の増加が期待される。

成田=マドリード線はイベリア航空にとって唯一のアジア路線

フルフラットになるイベリア航空のビジネスクラスのシート