5月13日(現地時間)、Microsoftは2016年中のリリースを目指すWindows Server 2016のネットワークパフォーマンスが向上したことを、公式ブログでアピールした。Windows Server 2016は接続ノード数を軽減することでネットワークを簡素化し、RDMA(Remote Direct Memory Access)とHyper-Vスイッチが同じNIC(ネットワークインターフェースコントローラー)のポートを共有することで、ストレージのパフォーマンスを向上させる。なお、Windows Server 2012 R2上のHyper-VはNICを占有するため、必要に応じてRDMAを使用するクライアントを切り替えていた。

Windows Server 2012 R2のアーキテクチャ構造

下図はWindows Server 2016のアーキテクチャ構造だが、エンタープライズネットワーク環境の可用性が向上したことが確認できる。Microsoft Windows Server担当シニアプログラムマネージャー Don Stanwyck氏は「1つのNICに機能を組み合わせることで、省電力やスイッチポート数の軽減、ネットワーク周りのコスト削減と管理負担の軽減を実現する」と説明した。Microsoftは、DCB(Datacenter Bridging)のスイッチ構成に関する資料をGitHub自社サイト(Remote Direct Memory Access (RDMA) and Switch Embedded Teaming (SET))で公開中。なお、同社はWindows Server 2016 Technical Preview 5を2016年4月27日にリリースしている。

Windows Server 2016のアーキテクチャ構造

阿久津良和(Cactus)