GitHubは5月11日(米国時間)、「Electron 1.0」において、Electronの初のメジャーリリースバージョンとなる「Electron 1.0」の公開を伝えた。ElectronはHTML、JavaScript、CSSなどのWeb技術を使ってWindows、Mac OS X、Linux向けのアプリケーションを開発するためのソフトウェア。2年にわたる開発の結果APIが安定したとしており、すでに実用的に利用できるレベルまで実装が進んでいる。
WebブラウザやWeb技術の急速な発展に伴い、Web技術の実装系をWebサイトやWebアプリケーションの構築のみならず、デスクトップやスマートフォン/タブレットデバイスで動作するネイティブアプリケーションの技術として利用する動きが出てきている。Electronはそうした取り組みの1つで、特に重要度の高いWeb技術を組み合わせて開発されている。
こうしたWeb技術を利用することで、現在活発に開発が続けられているWeb系技術の実装系のエコシステムの恩恵を受けることができるほか、Webアプリケーション開発に精通しているプログラマーがそのスキルをデスクトップ・アプリケーションの開発に転用できるという利点がある。人気の高いフレームワークを使い回すこともできるなど、エコシステムのもたらす恩恵が大きい。