鉄道会館は2016年夏から2017年夏にかけて順次、JR東京駅丸の内地下エリア(東京都千代田区丸の内)にて、店舗面積約3,700平方メートルの新たな商業空間を開業する。
今回の新規開業エリアは改札の内外にまたがり、南北約300mに及ぶ。改札外は新施設である「グランスタ丸の内」として、改札内は既存のエキナカ商業施設「グランスタ」の増床として開業し、東京駅ににぎわいのある魅力的な地下空間を作り出すという。
新規開業エリアのコンセプトは「広がる東京駅時間」。「グランスタ」のストアコンセプトである「東京 Precious Memory」と、環境コンセプトである「記憶に残る東京駅のおもてなし」を継承しながらも、これまでの東京駅にない新しい時間の過ごし方を提案することを目指して決定した。
同コンセプトに基づき、新規開業エリアでは「旬」「語れるモノ」「自分目線」「出会いの場」の4つのポイントの実現を目指す。「旬」は感度の高いショップの集積、「語れるモノ」は"なんとなく"ではなく積極的に立ち寄りたくなる店のラインアップ、「自分目線」は自分好みの商品の発掘・選択・組み合わせが楽しくなる空間、「出会いの場」はライフスタイルに変化や発見を吹き込む新たなきっかけとなる場を指す。
開業にあたっては、多様なニーズに応えるため4つに分けたゾーニングを実施。それぞれのゾーン特性に合わせた店舗展開、環境デザインを行う。
グランスタの入り口にあたる「グランスタ増床部分(改札内)」のゾーンコンセプトは「"私らしく"の新時間」で、コスメ・生活雑貨18店舗が出店予定。ビジネスパーソンが行き交う「丸の内地下北口改札周辺(改札内外/グランスタ増床部分・グランスタ丸の内)」は「充実探しの新時間」をコンセプトとし、生活雑貨・サービス・飲食・コンビニエンスストアの15店舗が出店を予定している。
地上の街へとつながる「丸の内地下南口改札周辺(改札外/グランスタ丸の内)」のゾーンコンセプトは「自分想いの新時間」で、コスメ・生活雑貨・カフェの10店舗を路面店のように配置する予定。東京メトロ丸ノ内線とJR東京駅の結節点となる「丸の内地下中央口改札周辺(改札外/グランスタ丸の内)」では、「毎日の"おいしい"新時間」をコンセプトとして限定商品をそろえる飲食・食物販の10店舗が出店予定となっている。
同社によると東京駅丸の内地下エリアは、「東京駅丸の内駅舎」や、現在工事を進めている「東京駅丸の内駅前広場」と並び、東京駅の都市空間整備において拠点となるエリアだという。今回、新たに商業空間を作り出すことで、丸の内エリアをはじめとする東京駅周辺地域と一体となり、東京が今まで以上に注目を浴びる2020年に向けて、さらなる利便性の向上と新しい魅力の提案を目指す、としている。