阪神電気鉄道とオリックス自動車は4月25日、阪神沿線での交通利便性の向上(フィーダー輸送の拡充)を目的として業務提携を行い、阪神電鉄各駅へのカーシェアリング車両の設置を推進するとともに、両社が連携した取り組みを5月1日から開始すると発表した。

阪神とオリックス自動車の連携イメージ

今回発表した取り組みは、阪神沿線の目的の場所までの移動の際、最寄駅までは鉄道で、当該駅から目的地まではカーシェアリングを利用するという選択肢を提供し、駅からの交通手段を一層充実させようとするもの。

最寄駅までは鉄道を利用することで、渋滞回避などによる移動時間の可視化や効率化および観光・レジャーなどの外出での利便性の向上を図るとともに地域の環境負荷低減を推進し、これらを通じ住みやすい街づくり、沿線の活性化に貢献していく。

また、阪急阪神グループの「STACIA PiTaPa」カードをオリックスのカーシェアリング車両の鍵としても利用可能とし、1枚のカードで鉄道・バス・カーシェアリングなどによる移動やショッピングに利用できるとしている。

カーシェア拠点は、4月25日までに阪神線(本線・武庫川線・阪神なんば線・神戸高速線)の20駅周辺に合計25カ所を設置済み。今後は阪神電鉄の高架下なども利用し、阪神線全51駅のうち特急および急行停車駅を中心として、30駅以上に拠点の拡大を図る予定だ。