三井住友銀行は4月12日、個人顧客向けにサインのみで本人確認を行う「サイン認証」を年度内に導入すると発表した。NECとNTTデータ、日本総合研究所(日本総研)の3者と共同でシステムを開発した。

サイン認証は、事前に登録した顧客のサインに関する電子データである時系列の筆運び(距離や方向、筆圧など)と取引のサインに関する電子データを照合することで本人確認する。印鑑を持参する必要がなく、盗難リスクもないため、顧客にとって「より便利かつ安全なサービス」になるとしている。

サイン認証の利用スキーム

サービス提供にあたっては、日本総合研究所とNECがサイン認証の機能を実現するシステム全体の設計と構築を推進。日本総研はかねてから同銀行のシステム全般の導入・運用を、NECは営業店システムの導入を運用・担当しており、今回も銀行事務の根幹となる本人確認業務を担う信頼性の高いシステム構築を行っている。

一方でNTTデータは、これまでの大規模システム構築の実績を活かし、新たに開発したサイン認証エンジン「SignID(サインアイディー)」と支店で利用するサイン認証の入力用端末などを提供する。

サイン認証の入力端末イメージ