富士通は3月31日、「FUJITSU Managed Infrastructure Service(フジツウマネージドインフラストラクチャサービス) 仮想デスクトップサービス V-DaaS(ヴイダース)」(以下、V-DaaS)を2016年4月1日から明石データセンター(兵庫県明石市)で提供開始するほか、同サービスにデータセンター間でのバックアップによる業務継続支援を加えた「V-DaaS基本サービス ICT災害対策付」も同日から提供すると発表した。

同社は、2014年から館林データセンター(群馬県館林市)に仮想デスクトップ基盤を設置し、全国のユーザーにV-DaaSを提供している。これまで、西日本地区や明石データセンターを利用中のユーザーから、自社に近いデータセンターでの仮想デスクトップ基盤の運用や、明石データセンターで稼働中の業務システムとの連携などに対するニーズから、明石データセンターでサービスを利用したいという要望が多くあったという。

また、BCP対策の一環として災害時におけるリモート業務に必要となる仮想PCをいち早く復旧するため、仮想デスクトップ基盤の強化に対するニーズも高まっていた。今回、これら要望・ニーズに対応するため従来の館林データセンターに加え、明石データセンターにおいてもV-DaaSを提供する。

一方、両データセンターではV-DaaS基本サービスICT災害対策付も提供を開始する。特徴は、地震・水害・火災などの災害によりユーザーが利用中の仮想デスクトップ基盤を設置したデータセンターが被災し、運用継続が困難になった場合に備え、あらかじめユーザーの設定情報をDRサイトにバックアップし、有事の際にバックアップデータからV-DaaSの利用環境を復元し、提供する。

ユーザーが自社内で仮想PCを展開するためのマスタのバックアップに加え、要望に応じてユーザープロファイルなどの利用者情報のバックアップ・復元も対応していく予定だ。

明石データセンターにおけるV-DaaS基本サービスの価格はいずれも税別で初期費用が20万円~、月額10万2000円(仮想PC20台)~。また、同センターと館林データセンターで提供するV-DaaS基本サービスICT災害対策付の価格はいずれも税別で初期費用が24万円~、月額23万4000円(仮想PC60台)~。販売目標は2016年度末までに10社(8000ID)を計画している。