俳優の竹野内豊がこのほど、主演を務める関西テレビ系・フジテレビ系スペシャルドラマ『素敵な選TAXIスペシャル~湯けむり連続選択肢~』(4月5日21:00~23:24)の撮影現場で取材に応じ、「熱海ロケでの飲み会に、僕だけ誘われなかったことがある」とボヤいた。

『素敵な選TAXIスペシャル~湯けむり連続選択肢~』主演の竹野内豊(左)と脚本のバカリズム

同作は、2014年に放送された連続ドラマのスペシャル版。時間をさかのぼることができる不思議なタクシー「選TAXI」の運転手・枝分(竹野内)が、乗り込んできた客の人生のやり直しに力を貸していくというヒューマンコメディーで、本作では、熱海へ骨休めに行った枝分が、4人の人生模様にかかわる様子が描かれる。

竹野内は、同席したバカリズムの脚本を「台本を読みながら笑うという経験を初めてした」とべた褒め。さらに「会話劇の中に面白さが十分込められているので、僕はあえて面白く演じないほうがいいと思った」と話すと、バカリズムは照れながら「竹野内さんは、すでに枝分さんそのもの。役が憑依(ひょうい)して、あたかも一人歩きをしていて、僕の頭の中では本当に存在している人。だから、台本はあとからついてくる感じなんです」と感謝を返した。

これに対して竹野内は、「そういえば、別の作品のロケ現場で、子どもたちから『あっ、枝分さんだ!』と呼ばれたことがある」といかにもうれしそう。「役名で呼んでもらうことは初めての経験。こんなことは今までなかった」と、ドラマに手応えを感じているようだった。

一方、撮影現場でのエピソードについて質問が及ぶと、竹野内は「夜、ゲスト出演される方々で飲みに行かれたらしいのですが、僕には声が掛からなかった(笑)」と苦笑い。「僕の翌日の朝が早かったので、気を遣ってくれたようなのですが、ちょっと行きたかったなぁ。(この、意図せず仲間から外れてしまううまくいかない感覚は)まるで枝分さんになった気分」と冗談で会場を和ませた。

最後に竹野内は「どこが見どころと言えないぐらい、綿密な仕掛けが最後まで続いていく。ホテルで宿泊する4つのエピソードが織り交ざりながら展開するのは見ていて飽きないはず」とPR。バカリズムは「お祭りのような感覚で執筆した」と振り返り、「書いていた僕が楽しかったので、見てくれる方もきっと楽しいと思います」と胸を張った。