俳優・山田裕貴が主演を務めた映画『闇金ドッグス』(15年)の続編が、2作連続公開されることが15日、明らかになった。パート2が4月9日、パート3が5月21日から公開される。

映画『闇金ドッグス2』(左)と『闇金ドッグス3』のメインビジュアル

『闇金ドッグス』シリーズでは、テレビドラマや大型映画では描ききれない、裏社会や闇の世界を描写。誰にでも訪れる可能性のある金にまつわるトラブルによって堕落していく男女、目を背けたくなる暴力、欲望にうごめく人間たちなど社会の暗部を映し出す。

『闇金ドッグス2』の主演は、前作に続き山田。俳優の青木玄徳、波岡一喜、伊藤裕子、黒田大輔らも出演する。主人公は、闇金稼業も板についてきた元組長の安藤忠臣(山田)。中途半端なイケメンホスト・須藤司(青木)を雇い順調にラストファイナンスを回していた安藤が、優良常連客の岡林(黒田)とその彼女(伊藤)に普段とは異なる大金を貸したことでトラブルに巻き込まれていく。

さらにその続編となる『闇金ドッグス3』で主演するのは、映画初主演の青木。そんな青木、山田、波岡に加え、MEGUMI、冨手麻妙、津田寛治らも新たに出演する。青木が主演であるように、こちらでは須藤に焦点を当てる。女性の扱いには絶大な自身を持つ須藤は、ウィーメンダイヤルという女性専用の金融システムを作り、次々に女の債務者を増やしているが、そこに現れた債務者たちの背後にとある悪徳事務所が潜んでいることに気付く。

山田は、シリーズで安藤役を担うことで「作品を通して一人の人間の成長を感じられること、それを表現することが楽しみでもありました」と告げ、それゆえに「続編が制作されると聞いたときは本当にうれしく思いました」と歓喜。「闇金、お金、人間の心の奥底にあるモノ、この映画を通して何か社会に訴えかけられる作品にしたい」と意気込み、「2、3では終わらせたくないです!」と笑みを浮かべながら口にする。

一方の青木は、「前作ではあまり出番のなかった須藤司がかなり掘り下げられ、前作とはまた違った味わいになっている」と明かし、「撮影は楽しくも大変で、いろいろと思い入れの深い作品」と振り返る。演じる須藤を「100人いたら100人がリスペクトしないであろう役」と評しながら、「演じる上ではとてもやりがいが」あったと映画初主演の達成感を語った。

山田裕貴

青木玄徳

波岡一喜

冨手麻妙

伊藤裕子

津田寛治

MEGUMI

(C)2016「闇金ドッグス2&3」製作委員会