Microsoftは3月15日(米国時間)、「Previewing WebAssembly experiments in Microsoft Edge|Microsoft Edge Dev Blog」において、内部で利用している開発版のMicrosoft Edgeでバイナリフォーマット「WebAssembly」のサポートを追加したと発表した。ブログでは、ゲーム「AngryBots」をMicrosoft Edgeで動作させているデモ動画を掲載している。追加されたWebAssemblyはまだ初期の段階だとしつつも、すでにJavaScriptサブセットであるasm.jsを使っただけのゲームよりも高速に動作していると説明している。
MicrosoftはすでにMicrosoft EdgeのJavaScriptエンジンであるChakraCoreをオープンソース・ソフトウェアとして公開している。今回のWebAssemblyもこのオープンソース・ソフトウェア開発の一環として取り組まれており、開発中にソースコードも閲覧できるようになっている。開発は既存のasm.jsを再利用する形で進められている。
WebAssemblyはこれまでMozillaが進めてきたasm.jsの取り組みをさらに進めるような取り組みで、現在よりもさらに高速な処理を実現する技術として注目されてきた。この取り組みはMicrosoftのみならずFirefox、Chrome、WebKitの開発者らやコミュニティとともに進められており、どの主要ブラウザでも対応を進めている。今後、すべての主要ブラウザで同機能が導入されることになると見られる。