日立製作所は3月14日、西武鉄道から新型特急車両56両(7編成)の製作を受注したと発表した。新型車両は、西武鉄道100年アニバーサリーの集大成として、次の100年に向けたこれからの西武鉄道のフラッグシップトレインとなる。

日立が西武鉄道から特急車両の製作を受注するのは、5000系車両「初代レッドアロー」、現在の10000系車両「ニューレッドアロー」と3代続けてとなる。新型車両は日立が開発したアルミ製標準型車両「A-train」コンセプトにより、山口県下松市の笠戸事業所で製作する。

新型特急車両のイメージ

5000系車両(レッドアロー)

10000系車両(ニューレッドアロー)

西武鉄道の特急車両の新造は、現在運行している10000系車両「ニューレッドアロー」の登場から25年ぶりで、運行は2018年度を予定している。

今回、これまでにない新たな発想の特急車両をつくるために、「プリツカー賞」を受賞した建築家・妹島和世氏にデザインコンセプトの策定、外観・内観のデザインを依頼。

デザインコンセプトは「都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込む特急」「みんながくつろげるリビングのような特急」「新しい価値を創造し、ただの移動手段ではなく、目的地となる特急」となっている。