俳優・阿部サダヲが主演する時代劇映画『殿、利息でござる!』(5月14日公開)が、劇中で舞台となった宮城県とタイアップし、全国の鉄道エリアでオリジナルの観光ポスターを掲出することが14日、発表された。

映画『殿、利息でござる!』でポスタービジュアル(左)と観光ポスター

タイアップは、2015年末に行われた本作の応援団発足式で、「映画を観た皆様が宮城県を訪れてくれるよう、県を挙げて応援します!」と宣言した応援団長・村井嘉浩県知事のもとに実現。宮城県が全面協力している。

本作のポスタービジュアルは、阿部の"銭マゲ"姿のインパクトから話題を呼んできたが、今回の観光ポスターは、それから着想を得たという宮城の伝統産業・こけしを大きくフィーチャーしたデザイン。一世一代の大勝負に挑み、一発逆転を図ろうと決意する阿部演じる穀田屋十三郎と、宮城県への誘客を図ろうするこけし、両者の熱い視線が印象的な仕上がりになっている。このポスターは大阪、愛知・名古屋、福岡・博多、広島の主に鉄道エリアで、14日から29日まで掲出される。

また、全国21のイオンシネマ劇場にて、映画本編を使用したタイアップ観光映像が2月27日より放映中。3月15日まで見ることができる。

映画は、磯田道史氏の『無私の日本人』(文春文庫)の一編「穀田屋十三郎」が原作。江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、穀田屋十三郎(阿部)ら9人が年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るために藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」のために奔走する姿を描く。阿部のほか、瑛太、妻夫木聡、松田龍平、竹内結子らも出演する。

(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会