カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)のグループ会社でデータベース・マーケティング事業を担うCCCマーケティングは3月11日、博報堂DYメディアパートナーズ(博報堂DYMP)と提携して、ターゲティングメソッドを利用する新たなマーケティングサービスを、2016年4月から展開すると発表した。

両社は既にR&D分野で連携しており、CCCが持つ5,700万人超の購買データと、テレビやSNSなどのメディア接触データなどの全く異なるソースから取得したデータを統計的に解析し、その推定結果をターゲティングに反映させる研究と実証実験を行ってきたとのこと。この実証実験を通して一定の結果の有効性と手法の妥当性が確認できたため、新サービスの展開に至ったという。

同実験では、消費財の複数カテゴリ・複数キャンペーンにおいて、メディア接触状況と購買傾向の分析結果を反映したターゲティングを実施したところ、コントロール群(ノンターゲティング)と比較して、同メソッドを用いたコンバージョン・購買効果では最大6倍、CTRでは最大3倍といった効果を上げることに成功したとのこと。

また、その後に行ったキャンペーン効果測定調査では、事前の統計分析で推定したユーザーと実際のメディア接触行動に高い相関が認められ、同メソッドの有効性を確認できたとしている。

同サービスを通じて、掲載メディアとユーザーの親和性を統計的に推定し、Web広告やメール、ダイレクトメール(DM)でアプローチするなどのプランニングに利用でき、広告主にとってはマスプロモーションと連動するターゲティングの実施において、より効果が高い施策を実現可能になるという。