米レノボと米ジュニパーネットワークスは3月10日、戦略的な業務提携をスタートしたことを発表した。今後、両社がそれぞれに保有する製品群と技術力を結集することにより相乗効果を上げ、大企業およびウェブスケールの顧客に向けた次世代のコンバージド型、ハイパーコンバージド型、ならびにハイパースケール型と呼ばれる大規模なデータセンターインフラソリューションの構築を目指す方針だ。

この提携は、シンプルで柔軟な高性能ソリューションを通じて、顧客に対してオペレーション費用を削減しながらアプリケーション運用までのリードタイムも短縮するという価値を提供するという、両社に共通する取り組みが形となったものだという。

レノボはx86ベースのサーバおよびスイッチなどの製品ポートフォリオを保有し、これに対してジュ二パーはルータ、スイッチ、ネットワーク管理ソフトウェア、ネットワークセキュリティー製品、ソフトウェア定義型ネットワーキング技術といった包括的な製品ポートフォリオを有する。

以下は、今回の提携に伴って予定されている主な指針。

  • ジュニパーの広範なネットワーク製品をレノボから直接購入できるようになるため、調達プロセスを簡素化し、サポート窓口も一本化

  • データセンター内にハードウェアとソフトウェアを集約しない動きの中で、両社は市場にオープンかつ柔軟なソリューションを提供することで、ONIE(Open Network Install Environment)モデルを推進

  • プロビジョニングの迅速化と管理の容易化を図りたい顧客ニーズを念頭に、両社の製品(Lenovo xClarity、Network Director and Contrail SDN)を活用することにより、データセンター管理作業の簡素化ならびにデータセンター内部のオーケストレーションの提供

  • 両社のソリューションを企業顧客、サービスプロバイダー、チャネルパートナー、システムインテグレーターを対象に、世界規模での市場参入についても協力

  • 両社は協業による市場参入プランの策定と同時に、中国固有のローカリゼーション要件に対処する特別な再販モデルを構築