俳優で歌手の山下智久(30)らが9日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた映画『テラフォーマーズ』(4月29日公開)の完成披露イベントに出席し、最後までファンの声援に応え続けた。

映画『テラフォーマーズ』で主演を務めた伊藤英明

18時半ごろにスタートした今回の野外イベントは、出演者らがファンサービスをしながら、野外ステージを目指してレッドカーペットを歩くというもの。会場に横付けされたリムジンから伊藤英明(40)、武井咲(22)、山下智久(30)、山田孝之(32)、小栗旬(33)、ケイン・コスギ(41)、加藤雅也(52)、小池栄子(35)、篠田麻里子(29)、三池崇史監督(55)が颯爽と現れ、中でもひときわ大きな歓声を浴びたのが山下だった。

ファンと握手を交わしながら登壇した山下は、「みなさん、今日は寒い中、集まってくださってありがとうございます」とあいさつ。「本当にこういう華やかな空気を作ってくれるのはみなさんのおかげだと思っています」と思いを伝え、「今日はワクワクしながらみなさんに会えるのを楽しみにしていました。お集まりいただいてありがとうございます」と重ねて謝意を示した。

この日の六本木は荒天に見舞われ、激しい冷雨で会場は真冬さながら。主演の伊藤も「寒いでしょ?」とねぎらい、司会者が登壇者に伊藤の印象を聞こうとする場面では、「やめよう。寒いし」とその流れを遮りながら「Pちゃんがいます」と山下にだけバトンタッチしてファンを喜ばせた。イベントの締めくくりには、「何も考えないで、大人数で盛り上がっていただきたい」と本作をアピールし、「今日は山Pを見られてよかったね。テンション上がりすぎて風邪引かないようにしてくださいね」と呼びかけた。

さらに伊藤は、「最後に山下くんから一言」と締めのあいさつをゆだねる大サービス。マスコミ向けのフォトセッションの後、一人ずつ降壇していく中で最後の一人になった山下は、名残惜しそうなファンに向けて、笑顔で手を振って会場を後にした。

本作は、累計発行部数1,500万部突破の同名漫画を実写化した作品。人口の激増によって貧富の差が激しくなった2599年の日本を舞台に、火星で人型に進化したゴキブリ「テラフォーマー」とそれらを駆除するために特殊能力の手術を受けた人々との戦いが描かれる。

■司会者との一問一答
――いちばん大変だったアクションシーンは?

「僕、バッタ役なんですけど、バッタの足は逆関節になってるんです。完全にイメージで相手を倒さないといけなかったりするので、上半身の動きと本来存在していない下半身を想像するのがすごく大変でした。"足"が付いた棒を監督が振り回しながらイメージを作ってくださったので、自分なりに頑張ってイメージしてできました。あとは夏だったので、スーツがものすごく暑かったです」

――出来上がったシーンをご覧になっていかがでした?

「自分が遠くの世界に行っちゃったような、自分じゃないようなカッコいいアクションシーンに出来上がっていて、本当にこの映画に携われてよかったと思います」

――伊藤英明さんの印象は?

「伊藤さんと何度も共演させていただいているんですけど、どこの現場でもいつも"かっこいい伊藤英明"の背中を見せていただけるし、伊藤さんが来ると現場に熱が発生するというか。ものすごく活気あふれる現場になります。毎回毎回、安心して身を委ねて撮影させていただいています」

■締めのあいさつ
「すごいキャストとすごい監督と、本当に見たことのない"エンターテイメントど真ん中"の映画ができましたので、本当に僕もこの作品に携われてよかったと思っています。ぜひみなさん、劇場に足を運んでいただけたらなと思います。今日はありがとうございました」