三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は3月7日、韓国電力とガスタービンの新たな燃焼・計測技術に関する共同研究契約を締結したと発表した。今後予想される低熱量ガスの導入に備えるのが狙い。

韓国電力は韓国の公営電力会社。韓国国内で運用されているガスタービンの燃焼技術を研究・開発するため、2015年8月に実証規模のガスタービン燃焼試験設備を同社電力研究院内に設立し、燃焼調整技術や燃焼調整シミュレーターの開発を進めている。今回の共同研究ではこの設備を活用し、MHPS製燃焼器を用いて両社が共同で実証研究を行う。実施期間は3年間。

両社は2014年11月に、年度ごとの技術交流会の実施や将来の共同研究の検討などを取り決めた覚書を締結し、これまで韓国科学技術院を加えた3者で技術交流会を開催するとともに、具体的な共同研究を検討してきた。今回の共同研究契約はこの覚書に基づいて結ばれたもの。