サブスクリプション・ビジネスの収益向上プラットフォームを提供するZuoraの日本法人であるZuora Japanは3月8日、freeeが同社の「リレーションシップ・ビジネス・マネージメント(RBM)」を採用したことを発表した。

「RBM」は、企業や組織のサブスクリプション・ビジネスの支援を行うためのSaaSプラットフォーム。従来のERPやCRM、販売管理などのシステムでは対応できない、サブスクリプション型ビジネスのための業務(プライシング、見積、Web販売、契約管理、請求・回収、売上計上、レポート・分析)を支援するものとなっている。

「RBM」が実現するサブスクリプション・ビジネスプラットフォーム概略図

freeeは、「クラウド会計ソフト freee」や「給与計算ソフト freee」、「マイナンバー管理 freee」、「会社設立 freee」といったサービスを展開していくなか、新サービス投入のたびに発生するシステム改修や新規販売チャネルへの対応に課題を持っていたという。

今回、これまで以上に顧客のニーズに対して最適なサービスを迅速に市場に投入できることに加え、同社自体のバックオフィス業務の効率化も同時に実現できることが決め手となり、「RBM」の採用に至った。

「RBM」の導入により、同社は新サービスの市場投入の際に必要であった既存システム改修が不要となることから、新サービス市場導入期間を従来と比べ40%短縮することが可能になるという。そのほか、アップセル・クロスセルによる既存顧客の売上向上や、解約率の低減といった効果が見込まれている。

freee 代表取締役の佐々木大輔氏は、「RBM」の導入にあたって次のようにコメントした。

「Box、Marketo、DocuSign、Zendeskなど海外の有力なSaaSベンダーが利用しているZuoraは、彼らが成長していく上で必要とした要件を標準機能として実装していた。先人たちのノウハウやナレッジがZuoraに集約されているので、私は時間を買うことができた」