日本政策金融公庫 農林水産事業は3月2日、「中国人訪日旅行客実態調査」の結果を発表した。調査は1月5日~12日、中国に居住する20歳代~50歳代で、直近1年以内に訪日旅行経験がある方男女500人を対象にインターネットで行われた。

おみやげに購入して満足だったもの1位は「日本酒」

「おみやげとして購入した日本の食品・飲料で満足したもの」

訪日した際、おみやげとして購入した日本の食品・飲料で満足したものを上位3つまで質問したところ、「日本酒」が50.4%で最多となり、次いで「チョコレート菓子」(39.2%)「ビスケット菓子」(33.0%)が続く結果となった。

特に「日本酒」は、2位以下と10ポイント以上の差があり、男女別、年代別にみても選択された割合が高く、幅広い層からおみやげとして満足度が高い品目となっている。

購入したおみやげについて、選定理由を聞いたところ、多くの品目において「味が良いから」と「日本の食品は安全だから」が上位となり、おみやげの選定理由として、「味の良さ」「安全性」が決め手となっていることがわかった。

おみやげの購入場所は?

おみやげの購入場所では、「スーパーマーケット、ショッピングセンター」の割合が高く、酒類では3~4割程度、お菓子類では4~5割程度となった。

おみやげの購入場所を選定する際に重視する点は、「商品等が選びやすい」が45.2%となるほか、「価格の表示が分かりやすい」と「代金の支払いがスムーズにできる」がともに40.9%と高い評価となった。また40~50 代女性では、「店内の造りがお洒落、雰囲気が良い」が50.4%で最多だった。

「寿司」「刺身」「お好み焼き」に満足

訪日した際、食べて満足した料理を上位3つまで質問したところ、「寿司」(34.2%)が最も高く、次いで「刺身」(29.0%)、「お好み焼き」(24.4%)の順となった。特に「お好み焼き」は、40~50代女性で「寿司」を押さえて最上位(26.4%)となった。

「訪日した際、食べて満足した料理」

料理の選定理由では、「本場の日本で食べてみたかった」「味が良いから」「メニューの写真やサンプルがおいしそうだったから」が上位に。特に「メニューの写真やサンプルがおいしそうだったから」は、「鰻のかば焼き」「鉄板焼き」などで最上位となった。

入手する手段があれば、自国で購入してみたいと思う日本の農林水産物を聞いたところ、人気の料理で「寿司」「刺身」が上位であることを反映してか「魚介類」が58.2%で最も多かった。

「入手する手段があれば、自国で購入してみたい日本の農林水産物」

次に「牛肉」が32.4%と高い割合を示し、そのほか「漬物等」が全体では12.0%である中、20~30代の女性の中では20.8%と人気が高いことがわかった。

日本でやってみたいことは?

今後、日本を再度観光する際にしてみたいことを質問したところ、「名所・旧跡めぐり」が53.6%、「自然・風景の散策」が51.2%でともに5割以上という結果となった。

「今後、訪日した際にしてみたいこと」

また、「農家民宿、農家レストランの利用」「果物狩り」は、全体で30.8%、25.4%であったが、40~50 代女性では、それぞれ38.4%、36.0%とほかの性年代よりも比較的高い割合となった。