東急電鉄は2月29日、駅構内の静止画像をスマートフォンに配信する「駅視-vision(エキシビジョン)」の実証実験を、3月1日の「東急線アプリ」リニューアルに合わせて開始すると発表した。

実証実験を行うのは、溝の口、あざみ野など計6駅の駅改札およびコンコース付近。構内カメラシステムからプライバシー保護の加工処理が施された画像を取得し、「東急線アプリ」に駅構内の様子として画像を配信する。

プライバシー保護の加工処理が施された画像

これは今年の1月18日、関東地方を襲った大雪による混乱など、荒天時や人身事故等、大幅な遅延を伴う運行支障が発生した際に、混雑状況などをタイムリーに確認できるように提供するもの。同社ではこれにより、乗車の見合わせや迂回ルートの選択など、顧客の負担感の軽減につながるとしている。

実証実験では、ユーザーからの意見を参考にしながら、データ加工の処理方法や配信ツールについて改良を図ると共に、同社およびイッツ・コミュニケーションズなどのグループの媒体での配信についても検討するという。