デロイト トーマツ コンサルティング(以下DTC)は2月24日、日系企業のデジタルトランスフォーメーション(デジタル化時代の事業改革)を実現するためのサービスとして、経営戦略やデジタル化に対応するオペレーション改革等の支援のほか、ブランド戦略立案から顧客接点におけるマーケティング設計までも含めた包括的なサービスとして、Digital Strategyコンサルティングサービスの提供を開始した。

今回、Digital Strategyコンサルティングサービスの提供を開始する背景には、特に自動車、テクノロジー・通信メディア、消費財の各産業において、消費者をはじめとする様々な側面での急速なデジタル化がディスラプティブ(破壊的)な影響を与え始めている点があるという。

このサービスは、日系企業における経営戦略とデジタル戦略の融合、イノベーション事業の創出、デジタル組織の新設・強化、新規顧客獲得の成長戦略策定とデジタルコミュニケーション手法の最適化、商品やサービスのデジタル化対応、デジタル活用によるブランド力強化を実現するもので、同社のDeloitte Digitalが中心となり、次の8つのサービスを包括的に提供する。

・Digital Strategy
・Digital Innovation & Service Design
・Digital Branding
・Big Data Analytics & Visualization
・Digital Marketing
・E-commerce Strategy & Operations
・Web Strategy & CMS
・Digital Creative & UX

そして同社は、新たなDigital Strategyコンサルティングの提供開始にあたり、組織・体制の強化を行い、約40名の体制を構築したという。

具体的には、Digital Strategyコンサルティング専任組織の設置やBig Data関連R&D機能の新設、Digital Strategy人材拡充(ブランド戦略、バーバルストラテジスト、デジタルアーキテクト、UXアーキテクト)、自動車、ハイテク通信メディア、消費財業界部門別の専門チームの新設、海外各国のDeloitte DigitalやMonitor Deloitteとの戦略・イノベーション領域の知見・人材の連携強化を行っている。

同社ではこれにより、日系企業のDigital Strategy策定からデザイン、メッセージ戦略、ブランド管理などコミュニケーション領域とオペレーションや税務など企業活動全般のデジタル化を包括的に支援できる体制になったとしている。