大日本印刷(以下:DNP)は、クルーズ旅行で訪日する中国人に配布する“旅行のしおり”に日本企業の商品やサービスを掲載して、認知向上や来店促進を支援するサービスを開始した。

訪日外国人(インバウンド)、特に、ビザ発給条件の緩和や円安を背景に、日本を訪れる中国人旅行者が急増しており、これに対して日本の多くの企業は、自社製品の認知向上と購買につながるインバウンド施策や、中国人旅行者向けのサービス向上を重要なマーケティング施策として取り組みを強化している。

今回DNPは、中国現地の大手旅行代理店と提携し、日本への旅行を考えている中国人に、日本企業の商品・サービスの認知向上や来店促進を支援するDNP独自の施策であるサービスを開始した。

このサービスでは、提携先の中国現地の大手旅行代理店が、訪日クルーズの参加者に旅行前の説明会で配布する「クルーズ旅行のしおり」に、日本企業が紹介したい商品・サービスを掲載して認知向上と来店促進につなげていくというもの。

「クルーズ旅行のしおり」はA5サイズ・全16ページの冊子で、行程表から日本の基本情報、文化の紹介、日本での注意事項などで構成されている。巻末の4ページは広告欄で、DNPは日本企業の商品・サービスについての広告を集めてここに掲載する。

「クルーズ旅行のしおり」

DNPは、この広告欄を優先的に利用できる権利を2社の大手旅行代理店と提携。また、広告枠に加え、中国人が好むデザインでの広告制作なども提供する。

広告掲載料(税別)は、4分の1ページで100万円、2分の1ページ150万円、1ページ200万円。

DNPでは、2020年までの5年間累計で8億円の売上を目指すという。また、タイを中心とした東南アジア各国からの訪日旅行者向け施策も随時展開していくという。