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Googleは2月9日(米国時間)、LLVMの開発者向けメーリングリストに投函したメール「[llvm-dev][RFC]Lanai backend」において、「Lanai」と呼ばれるプロセッサ向けのバックエンド・コードの寄贈を表明した。Googleが社内で独自プロセッサの開発を進めている話は以前から出ていたが、今回の発表で独自プロセッサを開発していることが明確になった。

メールに掲載されている内容によると、「Lanai」は次のような特徴を持ったプロセッサとされている。

  • 32ビットプロセッサ
  • 32ビットレジスタ(固定値レジスタ2個、プログラム・ステータス・トラックに利用されるレジスタ4個(PC、SP、FP、RCA)、ユーザーによる使用向けレジスタ2個(R10、R11)、引数処理に4個まで使用可能、Callee-Savedレジスタはサポートしない)
  • 浮動小数点はサポートしない

寄贈が表明されたバックエンドコードはC99のコードをLanai向けにビルドするもの。例外処理はサポートされていない。「Lanai」は1997年に初版が出版された書籍『Parallel Computer Architecture: A Hardware/Software Approach』に掲載されているプロセッサをベースにしているとされている。研究開発の目的が強く、広く一般に販売する計画はないと見られる。