JLLは2月8日、「ジャパン プロパティ ダイジェスト(JPPD)2015年第4四半期」において日本のオフィス、ホテルなどの市況を発表した。

東京都のオフィス賃料15四半期連続で上昇

オフィス市場をみると、東京のオフィス賃料は月額坪当たり3万5,399円(共益費込)。前年比6.0%の増加となり、2015年最大の上昇幅を記録した。また、大阪のオフィス賃料は、月額坪当たり1万6,362円(共益費込)で前年比4.4%の上昇となった。

ホテル市場では、訪日外国人客による宿泊需要が高まっている。日本の訪日客数は2015年初来11月までの累計で1,800万人(前年同期比47.5%)。特に中国からの訪日客数は、前年比109.4%の伸びとなっている。このほか、定年を迎えたアクティブシニア層による国内宿泊需要への貢献も大きいとのことだ。

東京の5ツ星ホテルの運営パフォーマンスでは、1日当たり販売可能客室数当たりの宿泊売上(RevPAR)が2015年11月までの累計で4万3,155円となり前年比15.3%の増加となった。

5つ星ホテルの運営パフォーマンス

JLLホテルズ&ホスピタリティ事業部マネージングディレクターの沢柳知彦氏は「訪日外国人客数の目標が3,000万人引き上げられ、2016年もインバウンド需要を基軸とする全国的な宿泊マーケットの拡大が期待される」とコメントしている。