日立マクセルは1月20日、大ホール・大会議室向け液晶プロジェクタ「8000シリーズ」のラインアップを拡充し、2月より順次発売すると発表した。

液晶プロジェクタ「8000シリーズ」本体外観図

新製品となる液晶プロジェクタ「8000シリーズ」の「CP-WU8700WJ」「CP-WU8600UJ」「CP-WX8750WJ」「CP-WX8560WJ」「CP-X8800WJ」の5機種は、HDBaseT入力端子とDisplayPort入力端子が搭載され、明るさは6,000~8,000ルーメンとなっており、既存の「8000シリーズ」よりも高輝度、高機能化が図られた製品となっている。

デジタル入力端子には、HDMI×2系統、DisplayPort×1系統に加え、HDBaseT×1系統が搭載されており、LANケーブル(CAT5e/6)を介して最長約100mまでデジタル映像信号を伝送することが可能だという。「CP-WU8700WJ」ではさらに、業務用ビデオ機器で採用されているSDI端子が搭載され、同軸ケーブル1本で放送用カメラと接続して最長約100mまで映像/音声信号を伝送できるなど、デジタル映像機器との接続性が強化されている。

また、「エッジブレンディング機能」と「幾何学補正機能」によって、湾曲した壁面に複数台のプロジェクタで継ぎ目のない大画面投写ができるほか、縦方向「360度投写」や「縦置き投写」も可能で、多様な投写ニーズに対応している。さらに、日立独自技術の「HDCR (High Dynamic Contrast Range)」および「ACCENTUALIZER(アクセンチュアライザー)」によって、画質および視認性の向上が図られている。

この「HDCR」機能は、明るい室内で不鮮明になりがちな、映像の暗い部分を見やすく補正する機能。また、「ACCENTUALIZER」機能は、画像を小領域ごとに補正する「局所コントラスト補正」を行うことで、陰影感・精細感・光沢感を強調し、より鮮明な画像を映すことができる機能。いずれも動画に対応し、画像の特徴を解析して、リアルタイム処理を行う。

新機能の「カラーマネージメント」では、赤・緑・青・シアン・マゼンタ・黄の色ごとに、色相、彩度、輝度をほかの色に影響を与えることなく個別に調整できるという。

新製品には、電源コードなどの配線を隠すターミナルカバーも同梱されている。また、別売の低天井用薄型金具(型式:HAS-104S)と組み合わせれば、天井になじんだ設置も可能となっている。

そのほか、プロジェクタの状態をリアルタイムに表示し、エラーやアラームを的確に伝える「ステータスモニター」、リモコンおよび本体の操作ボタンでレンズシフト・ズーム・フォーカスの微調整が簡単に行える「電動調整機構」、メンテナンスの手間を軽減する「高性能エアーフィルター」なども採用されている。本体価格はいずれもオープンで、製品本体の無償保証期間は3年間。オプションレンズは5種類用意されている。

オプションレンズの型式および概略仕様