阪急電鉄は20日、神戸線(神戸本線・伊丹線・今津線・甲陽線)のダイヤ改正について発表した。ダイヤ改正の実施日は3月19日。おもに平日朝・夜の列車を対象にダイヤが変更され、平日朝ラッシュ時間帯の通勤特急に女性専用車両も導入される。

阪急神戸線で3月19日にダイヤ改正を実施

同社の女性専用車両は2002年12月、平日ダイヤの京都本線において、特急・通勤特急の2人掛けシートのある車両に設定。「『人にやさしい、魅力ある鉄道サービス』を実現するためのサービス水準向上」を目的に、宝塚本線でも昨年3月から平日朝ラッシュ時間帯の通勤特急(10両編成)に設定された。3月19日のダイヤ改正で神戸本線にも設定され、同社の主要3路線すべてに女性専用車両が導入されることになる。

神戸本線で女性専用車両が導入されるのは、平日朝6~8時台の上り通勤特急9本(神戸三宮発8本・西宮北口発1本)と平日朝7時台の下り通勤特急5本(梅田発4本・西宮北口発1本)。「朝ラッシュ時間帯に走行する通勤特急(10両編成のみ)の最神戸方の車両に女性専用車両を設定します」と阪急電鉄は発表している。

朝ラッシュ時間帯の通勤特急・通勤急行を対象に、運行途中の車両の増結・切り離しを減らすことによる所要時分短縮も図る。新開地駅を8両編成で発車し、神戸三宮駅で2両増結される現行の上り通勤特急に関して、ダイヤ改正後は神戸三宮発梅田行に変更され、全区間10両編成(最神戸方車両は女性専用車両)での運行となる。

神戸三宮駅を8両編成で発車し、西宮北口駅で2両増結される現行の上り通勤急行は、ダイヤ改正で車両の増結が取りやめに。全区間8両編成で運行されるとともに、新開地発梅田行の通勤急行も設定され、神戸三宮駅で10両編成の通勤特急に接続する。西宮北口駅での通勤特急・通勤急行の発着ホームも変更され、降車専用ホームのある4号線に通勤特急を停車させることで、梅田方面ホームおよび階段などの混雑緩和を図る。

神戸本線では、平日夕方のラッシュ時間帯にも上り特急の所要時分短縮を図るとのこと。新開地発梅田行の特急は現在より約3分短縮される。平日深夜には、梅田駅を23時台に発車する下り快速急行・普通を1本ずつ増発。快速急行・普通がそれぞれ10分間隔で運行される時間帯を現在より30分延長し、混雑率の低減と利便性向上を図る。神戸本線と接続する伊丹線・今津(北)線・甲陽線も列車を増発する。

なお、平日昼間の上り・下りと平日夕方の下り、土休日の上り・下りについては、現行ダイヤと同じパターンでの運転となる。