「ルックJTB」を企画・実施するJTBワールドバケーションズが1月18日に発表した「海外旅行に関する意識調査」の結果によると、海外旅行の満足度は準備や予約を早めに進めた人の方が高い傾向にあり、旅を寄り楽しむためには早めの準備がカギになるという。

同調査は同社が2015年12月9日・10日の両日に、全国の20歳から69歳の男女のうち、2013年から2015年の間に海外旅行に行ったことがあって今後も海外旅行を検討しており、海外旅行を検討する際に旅行先や予算、旅行期間の決定に関与している人を対象に、インターネットを通じて実施したもの。有効回答数は1,034人。

中国・韓国・台湾からの旅行者について、訪日する旅行者が増えたと思うかを尋ねたところ、「とてもそう思う」または「ややそう思う」と回答した人は、計80.7%を占めた。また、海外旅行先で中国・韓国・台湾人の旅行者を多く見たと回答した人は74.9%に上る。

一方、予約については直前だと飛行機やホテルの予約が取りづらいと感じている人は59.0%で半数を超えており、以前と比べて直前予約が難しいと感じる人が増えているようだという。これには、アジア人旅行者の増加によりレストランなどが予約しづらい状況になっているのではないかと、同社は推測する。

アジア人旅行者の増加について

海外旅行の準備期間について尋ねると、海外旅行に行こうと思った時期は実際の旅行の平均5.3カ月前、海外旅行を検討し始めた時期は同4.5カ月前、予約時期(宿泊)は同2.9カ月前、渡航先の飲食・観光スポットの予約時期は同2.2カ月前だった。

検討し始めた時期は3カ月前が23.1%で最も多いが、3カ月を切ってから検討し始める人が半数以上だった。一方、海外旅行を早い段階から検討する人では「半年以上前から検討し始める」が計30.3%であり、一定の層はかなり早い時期から準備を始めているという。

海外旅行の検討・申込時期

海外旅行に対する満足度と準備期間の関連を見ると、旅行を検討し始めた時期が1カ月前の場合は満足した人が40.7%だった一方で、6カ月以上前の人では48.6%であり、準備時期が早いほど旅行への満足度が高い結果になっている。

海外旅行の満足度と検討開始時期

宿泊先の予約時期と満足度とでは、「とても満足した」と回答している人は早期に予約準備を進めている傾向にある。充実した旅にするためには、充分な準備期間が重要なことが伺えると同社はいう。

海外旅行の満足度と予約時期

飛行機の予約や飲食などの準備をもっと早くしていれば海外旅行をより楽しめたと思うかを尋ねたところ、検討開始時期が直前だった人ほどそうした回答が多く、準備期間が短いと海外旅行に対する後悔も大きくなる傾向にあるとのことだ。

海外旅行の準備時期と後悔度

特に渡航先での飲食についてはその傾向がより一層強く、1カ月前に検討開始した人は22.9%が「もっと早く準備していれば」と回答しており、6カ月以上前から準備した人と比べて10ポイント強多い。

同じ質問について旅行回数別に見ると、海外旅行経験が少ない人ほど「もっと準備すればもっと楽しめた」との回答が多いという。

海外旅行の回数と後悔度

飲食については、11回以上旅している人でそのような回答は44.6%だったのに対して、1~3回旅している人では67.2%だった。観光スポットについては、11回以上旅している人の45.4%に対して、1~3回旅している人では72.2%が「もっと準備していればもっと楽しめた」と回答している。

旅慣れていない人ほど、旅をより満喫するためには早めの情報収集や準備が必須になるとした上で、旅に不慣れな人や情報収集が苦手な人は、パックツアーに申し込むことでその不安感を払拭するのも1つの手段ではないかと同社は提言する。