京阪電気鉄道は18日、京阪線(京阪本線・鴨東線、中之島線、宇治線、交野線)のダイヤ変更について発表した。3月19日の初発列車からダイヤが変更され、特急の所要時間短縮で速達性が向上。土休日に快速特急「洛楽」の定期運転も開始される。
京阪本線・鴨東線(淀屋橋~出町柳間)では、2011年秋に京橋~七条間をノンストップで結ぶ快速特急が設定され、2012年春の運転から「洛楽(らくらく)」の愛称を採用。以来、毎年春・秋の行楽シーズンに運転され、好評だという。3月19日以降、「洛楽」は土休日ダイヤにおいて定期列車として運転されることになり、午前に上り(淀屋橋発出町柳行)5本、午後に下り(出町柳発淀屋橋行)5本が設定される。
発車時刻もそろえられ、午前の上り列車は淀屋橋駅9時0分発・9時30分発・10時0分発・10時30分発・11時0分発、午後の下り列車は出町柳駅16時2分発・16時32分発・17時2分発・17時32分発・18時2分発となる。停車駅は淀屋橋駅・北浜駅・天満橋駅・京橋駅・七条駅・祇園四条駅・三条駅・出町柳駅で、大阪市内の京橋駅から京都市内の七条駅までノンストップで運転。淀屋橋~出町柳間の所要時間は全列車50分とされている。
土休日の「洛楽」が運転される時間帯、1時間に「快速特急(洛楽)2本、特急4本、快速急行4本」を運転することで、「沿線、沿線外双方のお客さまの利便性を向上させます」とのこと。ダイヤ変更で昼間時間帯の特急の所要時間短縮も図られ、待避駅や停車時間の見直しにより、淀屋橋~出町柳間は上り・下りともに54分(現在より2~4分短縮)で結ばれることに。特急と交野線・宇治線との接続時間も見直され、淀屋橋~宇治間(特急から宇治線へ乗換え)の所要時間は54~55分となり、現在より3~6分短縮される。
昼間時間帯のダイヤパターンも変更され、列車種別を現行の4種類(特急・急行・準急・普通)から3種類(特急・準急・普通)に集約。準急は現行の20分間隔から10分間隔の運転となる。ダイヤ変更後、淀屋橋~出町柳間の特急・準急がそれぞれ10分間隔で運転され、樟葉駅・丹波橋駅・三条駅にて特急・準急が接続。普通は中之島~枚方市間・中之島~萱島間でそれぞれ20分間隔で運転され、京橋駅・守口市駅で準急と接続(京橋駅での接続は上り京都方面のみ)し、枚方市駅で特急と接続(20分ごと)する。
京阪線ではその他、初発・最終列車の一部見直しや、利用状況に応じたダイヤの見直しも行う。上り(京都方面)の平日21~22時台・土休日20~21時台、下り(大阪方面)の平日20~22時台・土休日19~22時台はいずれも12分間隔の運転となり、その他にも利用状況に応じて運転本数・間隔、運転区間、列車種別などが見直されるとのこと。新ダイヤの詳細は2月下旬頃、駅置きのポケット時刻表やホームページにて案内される予定だ。