テスラモーターズは1月15日、同社が販売する電気自動車「テスラ モデルS」に向けて日本国内で自動運転を実現するソフトウェアの提供を開始したと発表した。
今回の提供されるのは、主に高速道路と自動車専用道路で自動運転が可能な「オートパイロット」、ウインカーを出せば自動的に車線を変更する「オートレーンチェンジ」、縦列と直角の駐車が可能な「オートパーク」の3つの機能。いずれも日本で初めて国土交通省の承認を受けており、公道での利用が可能だ。
各機能を見ていくと「オートパイロット」では、運転席から見えるメーターパネルに車線が表示され、車線または前方の車両、またはその両方を認識すると、レバーを2回押すことで、自動運転モードに切り替わる。車間距離や速度を指定すると、それに合わせて自動運転が行われる。自動運転中もハンドルに手を置くことを前提としているが、ステアリングマークが表示されるとステアリングから手を離しても走行を続けるという。また、ブレーキを踏んだり、ステアリングを少し左右のどちらかに切ったりすると、オートパイロット機能が解除される仕組みとなっている。
次に「オートレーンチェンジ」では、オートパイロットの実行時に、ウインカーを出すと、自動車の周囲360°の状況をセンサーで確認し、自動的に車線を変更する。同機能は米国ではステアリングに触れずに車線を変更できるが、日本では規制によりハンドルを握っている必要がある。隣の車線が混雑している場合など、自動でレーンチェンジができなかった場合は、ウインカーを戻せば、オートレーンチェンジ機能が解除される。高速道路のパーキングエリアや出口などで斜めに進む移動には使用することができない。
「オートパーク」機能は停止している自動車と自動車の間に、駐車可能なスペースを見つけ、可能だと判断すると、メーターパネルに「P」と表示される。その後、ディスプレイ上に表示される「START」ボタンをタップすれば自動的に駐車を開始する。
なお、同社は自動運転機能について、「自動運転が有効になっていてもドライバーはクルマを完全に制御することができ、その責任はドライバーが負います。」であるとコメントし、交通規則を守るようドライバーへ注意喚起している。