デジタルカメラでもスマホでも、うまく写真を撮るには "光" が重要になってきます。ここでは握りこぶしを使って、人の顔にどのように光が当たるのかをシミュレーションする方法を紹介します。
ポートレート撮影時はこぶしを握って、光の当たり方を確かめよう
人の顔を写真に収めるのって、結構難しいですよね。
光の差し込む方向やモデルさんの顔の向きなどによって、同じ衣装、構図で撮影したとしても、印象がかなり変わってきます。
やさしい感じ、深みがあって威厳が増す感じ、若々しい感じなど、これから紹介する方法を試せば、モデルさんの立ち位置や、顔の向きなどを指示する時に便利です。
用意するものは自分の手だけ。ここでは、わかりやすくするためにこぶしにマジックで目、鼻、口を書き入れていますが、拳を握った時の人さし指の付け根を鼻に見立てて握れば、マジックを使う必要はありません。
ここでの撮影は、画面右手方向より自然な光が差し込む室内で行っていますが、実際の撮影時の条件は、光源、被写体、カメラの位置など様々です。
しかし、基本は同じ。光に対してこぶし (被写体)、カメラ (自分の目) をどこに置くかを決め、あとはこぶしを回して、被写体の顔の向きを選ぶということになります。
以下、顔に見立てたこぶしを回して、光の当たり方と印象を比べてみました。念のため、頭部をかたどった帽子のスタンドも同じ角度に回しています。
光を背にした角度から光に正対したところまでを比較
光を背にした状態
顔のほとんどが暗く陰になります。この向きで光が当たり、カメラを画面左方向から撮れば、光に正対すること (逆光) になり、シルエットだけの画像になります。
少し左に振ってみた状態
少し左に振ってみると、光が当たっている側の頬が明るくなってきました。
真横から光りを当てた状態
光が真横から当たると、顔の半分が暗く、光の当たる方だけが明るく強調されます。
握りこぶしも、鼻を描いたあたりまでが明るくなっているのがわかります。
さらに左に振ってみた状態
さらに左を向くと、カメラに向いている顔の右半分が暗く、広く写ります。
光と正対させた状態
光のさす方をまっすぐに向いた状態。
顔の前側 (鼻筋、額、口、顎周辺) だけが照らされた状態です。
仕上がりの良い写真を撮るためのアイデアとして、ぜひ試してみてください。
執筆:Ulasam
手工芸、民族音楽を愛するギャラリー&ショップ店主。「モットーは創意工夫」ということで、日夜、DIYやハンドメイドの情報収集と実践に明け暮れる日々。実は調理師の資格も持ち、料理の腕前もかなりのもの。
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