JR北海道・JR東日本は18日、北海道新幹線新青森~新函館北斗間開業に合わせて実施するダイヤ改正の詳細を発表した。ダイヤ改正日は2016年3月26日。東北・北海道新幹線をはじめ、新函館北斗駅で接続する新幹線アクセス列車「はこだてライナー」や特急「スーパー北斗」「北斗」の運行体系も明らかにされた。

東北・北海道新幹線「はやぶさ」「はやて」にE5系も使用される

北海道新幹線新青森~新函館北斗間の開業にともない、東京~新函館北斗間直通「はやぶさ」10往復、仙台~新函館北斗間直通「はやぶさ」1往復、盛岡~新函館北斗間直通「はやて」1往復、新青森~新函館北斗間「はやて」1往復の計13往復を設定。東京駅8時20分発「はやぶさ5号」・同駅9時36分発「はやぶさ11号」、新函館北斗駅17時21分発「はやぶさ34号」が東京~新函館北斗間の最速達列車となり、同区間を4時間2分で結ぶ。

「はやて」は下り2本とも朝の時間帯、上り2本とも夜の時間帯に設定され、奥津軽いまべつ駅・木古内駅にも停車。東京駅からの始発列車となる同駅6時32分発「はやぶさ1号」、東京駅への最終列車となる新函館北斗駅18時36分発「はやぶさ38号」も奥津軽いまべつ駅・木古内駅に停車する。これらの列車も含め、奥津軽いまべつ駅には上り・下り7本ずつ、木古内駅には上り・下り8本ずつ停車する。

東北・北海道新幹線「はやぶさ」「はやて」の使用車両はH5系またはE5系。10両編成(全車禁煙)で運転され、全列車で「グランクラス」の営業も行う。ただし、仙台~新函館北斗間直通「はやぶさ95号」(仙台駅6時40分発)・「はやぶさ96号」(新函館北斗駅19時37分発)と「はやて」2往復については、「グランクラス」はシートのみ営業し、アテンダントによるサービスはないとのこと。

「はこだてライナー」16往復設定、特急「スーパー北斗」「北斗」も増発

北海道新幹線開業に合わせ、現在の函館本線渡島大野駅は新函館北斗駅に改称。733系(基本3両編成)による新幹線アクセス列車「はこだてライナー」が函館~新函館北斗間で運転開始される。同列車は16往復設定され、うち下り6本・上り7本が速達性を考慮した快速列車、残りの下り10本・上り9本が普通列車に。快速「はこだてライナー」は途中、五稜郭駅のみ停車し、最速達列車の所要時分は下り19分・上り15分とされた。

「はこだてライナー」は北海道新幹線のすべての列車に接続(一部列車は新幹線と接続しない時間帯に運転)。東京~新函館北斗間直通「はやぶさ」の最速達列車と「はこだてライナー」を乗り継いだ場合、東京~函館間の所要時間は4時間30分前後となった。

函館~札幌間の特急「スーパー北斗」「北斗」も増発され、計12往復の運行体系に。新函館北斗駅に全列車停車し、「スーパー北斗1・24号」を除く11往復で新幹線との接続が図られる。新たに特急形気動車キハ261系も投入されるとのこと。北海道新幹線から在来線特急列車への乗継割引も適用され、特急「スーパー北斗」「北斗」に加え、新青森駅で特急「つがる」へ乗り継ぐ場合も適用の対象となる。

なお、北海道新幹線新青森~新函館北斗間の開業にともない、現行の特急「スーパー白鳥」「白鳥」(新青森~函館間)、急行「はまなす」(青森~札幌間)、寝台特急「カシオペア」(上野~札幌間)の運転取りやめも改めて発表された。