ラリタン・ジャパンは12月17日、KVMスイッチ開発で培った技術をベースに設計したAVソリューションとして、IPネットワークでオーディオ/ビデオを配信するAV-over-IPシステム「RAV-IP」を発表した。

標準的なIP/Ethernetテクノロジーを使って、DVI・HDMIのAV信号を切替え・延長・分配する同システムは、エンコーダ(送信機)とデコーダ(受信機)で構成され、入力デバイス(AVソース)と出力デバイス(ディスプレイやプロジェクタ)にUSBなどで接続し、Cat5/6 UTPケーブルまたは光ファイバケーブルでギガビットEthernetスイッチに接続するだけで、自動的にIPアドレスが設定されるため、AV制御システムや、ネットワークおよびAV制御の専門的な知識や経験を持たない人でも利用可能。Cat5/6 UTPケーブルで100m、光ファイバを使った場合は約10kmまで延長配信することが可能だという。

また、1台のAVソースデバイスから複数台のディスプレイにAV信号を分配(マルチ・キャスティング)できるほか、複数のAVソースを複数のディスプレイに配信(マルチチャネル・スイッチング)することも可能となっている。

最小帯域幅で、最大60fpsの1080p映像を、低レイテンシでストリーム配信可能で、サポートするビデオ・フォーマットは、720p 3Dおよび1920×1200(WUXGA)。サポートするオーディオ形式は、LPCM、DTSや7.1chまで対応のドルビーなどとなっている。

なお発売は12月18日からを予定しており、価格はオープンながら、市場そう低価格はエンコーダ、デコーダともに9万9000円(税別)としているほか、エンコーダとデコーダのセット価格は19万5000円(同)としている。

AV-over-IPシステム「RAV-IP」のインタフェースの説明。左がエンコーダ、右がデコーダ