Tableau Softwareは12月9日、データ分析ツール「Tableau」の最新版となる「Tableau 9.2」の提供を開始した。同バージョンでは、データ準備機能の改良や、マップカスタマイズ機能の追加、セキュリティ強化に加え、新たにiPhoneアプリの利用が可能となった。

これにより企業は、外出先でもデータアクセスおよび操作を簡単に行うことができるほか、ジオロケーション(ユーザー位置情報)導入により、モバイルデバイスブラウザやiPad、iPhoneのTableauアプリでタップすると、自分の現在位置をTableauマップ上に表示することができる。

Tableau 9.2にて提供開始となるiPhoneアプリイメージ

最新版では加えて、セキュリティオプションとして、Tableau Serverとクラウドソリューション「Tableau Online」の機能が強化され、パーミッションの設定方法と、コンテンツへのシームレスなアクセス、データ鮮度を維持するための方法が追加されたほか、ツールバーの改善とメニューデザイン一新により直感的な操作と応答時間の短縮を実現したという。

具体的には、プロジェクトのパーミッション定義がより細かく柔軟に行えるようになり、管理者が定義した設定にプロジェクトのパーミッションをロックする新しいオプションも追加された。

また、OpenID Connectがサポートされ、ユーザーはGoogleなどのOpenID Connect IDプロバイダーにサインインしている場合、Tableau Serverにも自動でサインインすることができる。さらに、サーバー上のデータを更新するableau Online同期クライアントにおいても、認証にAML IDプロバイダーの使用が可能となった。

なお、最新版では、マップ動作をコントロールするためのオプションが増え、マップをよりカスタマイズできるようになったほか、Tableau DesktopにてMapBoxの利用が可能に。マップのカスタマイズやブランディング、マップの拡張、コンテキスト追加も容易に行えるようになった。さらに、各国の郵便番号への対応も広がり、日本の郵便番号や米国選挙区といったデータが追加・更新されている。