野村総合研究所(NRI)とペガジャパンは今日、高度なデジタル・マーケティングの分野において協働を開始すると発表した。両社はまず国内の顧客に特化して、企業と消費者の様々な接点を最適化し、マーケティング改革を推進するソリューションの開発と、コンサルティングから運用までのサービス・メニュー開発を行うという。

両社が協業を進めるデジタル・マーケティング分野のサービス・メニュー

両社は2011年から、アライアンス・パートナー契約を締結して複数のシステム導入などの共同プロジェクトを実施してきたが、ソリューションの共同企画・共同開発は今回が初めてであり、またペガジャパンにとっては国内初の協業になるとのことだ。

ペガのアプリケーションである「Pega Marketing」は、消費者の属性・状況・好みなどを分析し、見込み顧客に対して最適な情報を最適なタイミングとチャネルで提供する機能を持つという。今回NRIは、ペガに対してシステム・インテグレーション(SI)関連技術を提供すると共に、日本独特の商習慣や、顧客(業界)ごとに必要とされる業務知識などのノウハウを、同製品に追加するとのこと。一方、ペガはNRIに対して同製品に関する技術提供と、グローバル・トップ企業への導入実績で培ったというアプリケーション利用のノウハウを提供する。

これにより、日本市場に特化した、高い品質と柔軟性を持ちながらも汎用的なデジタル・マーケティング・ソリューションを両社で開発・提供していくとしている。

今後、協業を通じて開発するサービスは、顧客企業の経営戦略を始めとする上流工程から、具体的なソリューションの導入・運用までをトータルでサポートするものになるという。つまり、マーケティング戦略とそれを踏まえたシステム化計画、ソリューションの開発と提供、システム導入支援、及びPDCAを含む運用サービスまでを、ワンストップで支援する。

両社は今後、多様な業界向けに、精度の高いテンプレートを準備すると共に、プロモーションを共同で行なうなど、日本での市場拡大に向けて活動していくという。