米Googleは11月23日(米国時間)、米カリフォルニア州マウンテンビューで開催中のAndroid Developer Summit(11月23日~24日)において、Androidプラットフォーム向け統合開発環境(IDE)「Android Studio」のバージョン2.0のプレビュー版を発表した。アプリ開発のスピード向上と効率化を主な狙いとしたアップデートになっており、Instant Runによって開発ワークフローが「劇的に改善する」という。新しいGPUプロファイラのプレビューも含まれる。Android Studio 2.0 Previewは、Canaryリリース・チャンネルからWindows版、Mac版、Linux版を入手できる。

Instant Runによって、開発者はコードの変更点をすぐにAndroidデバイスまたはエミュレータで動作させてチェックできるようになる。Android Studio 2.0 Previewでは新規プロジェクトがInstant Runに対応するように作成される。既存のプロジェクトについては、設定の「Build, Execution, Deployment」においてInstant Runを有効にすると、Instant Runに必要なGradleプラグイン向けにプロジェクトがアップデートされる。

GPUプロファイラではGLステートやコマンドに関する詳細情報を確認でき、またセッション全体を記録してGLフレームバッファおよびテクスチャを検証することも可能。OpenGL ESコードとして、容易にプロファイリングを行える。デフォルトではインストールされないので、試用するにはAndroid Studio SDK ManagerからGPU Debugging Toolsパッケージを追加する。

Googleは概要発表に続いて、Android Developer Summitの2日間のセッションでAndroid Studio 2.0に関する詳しい情報を説明する。カンファレンスの講演やセッションのコンテンツは、期間中に16時間以上のライブストリーミングで公開され、またカンファレンス終了後もCodelabsなどを通じてアクセスできるようになる。