フェリーさんふらわあは11月16日、新造大型フェリー2隻の建造を決定したことを発表。1993年に大阪=志布志(鹿児島)航路に就航した「さんふらわあさつま」「さんふらわあ きりしま」の代替船として、2018年3月・6月に竣工する。
新造船の意匠デザイナーには、客船「にっぽん丸」の改装を手掛けた渡辺友之氏を起用。くつろぎのプライベート空間をコンセプトに個室を大幅に増やし、現行船比2割増となる全94室を設置する。全室にシャワー・洗面スペース・トイレを完備し、ツーリストベッドにも快適性を重視するとともに、安全な階段式に加えてTVも備える。
また、3フロア吹き抜けのエントランスをはじめとしたゆとりのある開放的なパブリックスペースを設置。音楽の生演奏など充実したイベントや丸窓からゆったりと海を眺めるラウンジなど、さんふらわあならではのカジュアルクルーズを演出する。
全客室113室のうち8割以上の94室を個室に設定(現行船83室)。全室、トイレ・シャワー・冷蔵庫・洗面スペースを完備し、エアコンは部屋ごとに温度調整が可能となっている。フェリーさんふらわあで初となる最上級客室「スウィート」も設置し、バスタブや専用バルコニーも備えたくつろぎの環境で最高の船旅を演出する。また、「バリアフリースウィート」の新設など船内のバリアフリー対応を拡充する。
さらに、ゆったりしたベビー休憩室「ウィズペットデラックス」ルームに、国内初となる「ウィズペットデラックスルーム」やドッグランも併設するなど、小さな子供やペット連れにもやさしい環境を整える。
相部屋タイプの「ツーリストベッド」クラスは、安全な階段式アプローチ(プレミアムはゆったりとしたフラットアプローチ)を採用し、家族または個人単位でのプライバシーを重視した設計になっている。また、トラック乗務員用にはTV・洗面スペース完備の個室を用意し、全部屋温度調整が可能で、海の見える専用浴場はジェット風呂もありクルーズ気分でくつろげる。
レストランは現行船比2割増の206席、スペースも1.5倍となり、「さんふらわあ船上バイキング」もゆったり楽しめる。また、展望浴場も面積を1.7倍に拡張し、24時間利用できるシャワールームも設置する。
新造船は全長192.00m・幅27.00m・総トン数1万3,500tで、旅客定員は709人、積載車輛数は大型トラック121台(1台あたりの車長13mで換算)、乗用車(5m未満)は140台となる。就航航路は大阪=志布志航路で、2隻は2018年3月・6月の竣工を予定している。