日本ヒューレット・パッカードは、オープンソースのOpenStack Kiloベースで開発した商用版クラウドプラットフォーム「HP Helion OpenStack 2.0」を発表し、提供を開始した。ライフサイクル管理とセキュリティに関する課題に対応するため、新しい機能を追加したという。

具体的に追加された新機能は以下の通り。

・新しいインフラの容易なプロビジョニングと既存インフラの再利用機能
・計画的なあるいは意図しないダウンタイムなしに、クラウド環境全体のソフトウェアをアップグレードできるローリングアップグレード機能
・アプリケーション利用を中断することなくセキュリティパッチやアップデートを適用できる継続的なパッチ管理機能
・操作性の管理インタフェース、ログ機能の一元化、クラウド環境全体の一元監視
・既存IT環境との連携を可能にするネットワーク設定
・クラウド間の互換性を確保するOpenStack APIの厳密な遵守、およびサードパーティ製プラグインのアップストリームエコシステムを活用する機能

 「HP Helion OpenStack 2.0」は、HP DCN(Distributed Cloud Networking)および「Nuage Networks Virtualized Service Platform」との統合を通じ、分散された複数のデータセンター環境において、SDN(Software Defined Network)を構築・管理するのを可能にするという。