「ドーナッツプラント 吉祥寺店」兼「セントラルキッチン」(東京都武蔵野市)は10月21日、22時から20時にオープン時間を変更した。そもそも深夜営業しているのはなぜなのだろうか。広報担当者に聞いてみた。

人気の「バニラビーンズ」(税込290円)

夜につくっているドーナツのできたてを提供したい

「ドーナッツプラント 吉祥寺店」兼「セントラルキッチン」は2013年11月に開店、当時は深夜24時からの営業だった。その後、2014年5月からオープン時刻が22時に今回20時に前倒しされた。

「ドーナッツプラント 吉祥寺店」兼「セントラルキッチン」、深夜にもかかわらず行列が……

――そもそも深夜営業しているのは、どんな理由からなんですか?

吉祥寺店は、すべてのドーナッツをつくっているセントラルキッチンでもあります。毎日夕方から夜通しつくって、朝4時に他の店舗や「DEAN & DELUCA」などへ出荷しています。深夜営業は、夜に製造しているのでそのまま「できたてをお客さまに提供したい」という思いから始めました。

ドーナッツプラントのドーナツは添加物を一切使っていないので、つくったそのときから劣化が始まります。ですので製造してから販売するまでの時間を極力短くしたいと考えているんです。たとえば吉祥寺店限定の「シュガー」は、つくりたてのドーナツに砂糖をまぶしてあたたかい状態のまま販売しています。

――営業時間を前倒しにされたのは?

お客さまから「商品が品切れだった」「終電の前に来店したい」などの声が寄せられていたためです。

連日売り切れ、来店はオープン時刻20時がおすすめ

――深夜にもかかわらず行列ができているとか……?

もともとこれほどの人気が出るとは想定していませんでした。ドーナッツプラントのファンのみなさまに向けて製造の片手間に始めたというか、深夜帯にそこまで来ないと思っていたので。いつのまにかクチコミでお客さまが増えていました。

――売り切れ次第終了とのことですが、何時くらいに行くのがよいでしょうか?

オープンの20時と同時に来ていただくのがよいかと思います。オープン5分~10分前くらいから並んでいただいている方も多いです。大量に買われるお客さまもいらっしゃって、いつ売り切れてもおかしくないので……。

営業時間変更とともにドーナツを増産したのですが、10月21日、22日と販売してみて、それも23時頃には売り切れてしまいました。さらに増産することも考えています。

――どんなお客さまがいらっしゃいますか?

他の店舗ですと20代~40代の女性が特に多いのですが、吉祥寺店に関しては本当に幅広い層の方にいらっしゃっていただいています。お仕事帰りや近所にお住まいの方、常連の方も多いです。

吉祥寺店限定、つくりたてのドーナツに砂糖をまぶした「シュガー」(税込290円)

吉祥寺店限定の「クリームブリュレ」(税込350円)

吉祥寺店では、同店限定の「シュガー」(税込290円)と「クリームブリュレ」(税込350円)のほか、人気の「バニラビーンズ」(税込290円)、季節限定メニューなど10種類程度のベーカリードーナッツ、ドーナッツ生地でつくった「DPクロワッサン」(税込220円)、「DP食パン」(税込380円)など5種程度を販売している。販売時間の目安は、日曜日~木曜日が20時~24時、金曜日・土曜日・祝日前が20時~25時30分とのこと。

ニューヨーク生まれの「ドーナッツプラント」

「ドーナッツプラント」は1994年、マーク・イズリアル氏が祖父のレシピをもとにオリジナルのドーナッツを生み出しスタート。マーク氏はビルの地下を改造し、毎晩ドーナッツを作り早朝配達する生活を5年間続け、2000年にニューヨーク市マンハッタンのローワーイーストサイドのグランドストリート379番地に路面店をオープンした。

日本へは2004年、第1号店を東京都・白金台に出店。現在は、「吉祥寺店兼セントラルキッチン」「青山一丁目店」「用賀店」「ルミネエスト新宿店」の4店舗を営業している。なお深夜の営業をしているのは吉祥寺店兼セントラルキッチンのみ。

卵、化学保存料、化学着色料、人工甘味料、化学調味料、トランス脂肪酸は一切使わず、こだわりの自然素材を中心に、すべてハンドメイドで毎日製造・毎日納品している。