オートデスクは19日、ベクター描画とイラストレーション向けアプリ「Autodesk Graphic」のMac版およびiOS版のダウンロード販売を開始した。英語版のみの提供で、Mac App StoreおよびApp Storeにて購入できる。価格はMac版が3,000円、iPad版が1,080円、iPhone版が360円。

Autodesk Graphicの操作画面。Mac版(左)、iPad版(中)、iPhone版(右)

「Autodesk Graphic」は、高精細なイラストレーションからアート作品まで、さまざまな制作作業に必要なツールをすべて備えたMacおよびiOS向けアプリ。これまでMacやiPad用アプリとして知られていた「iDraw」技術を同社が買収し、これをベースに開発したものだ。また、従来のMacとiPadに加えて新たにiPhoneにも対応し、異なるデバイス間で簡単にデザインを共有、編集することが可能となっている。

Mac版は、筆圧や太さが異なるブラシに対応し、WacomタブレットやForce Touchトラックパッドを利用することで筆圧を生かした描画が可能となっている。また、カリグラフィー用ブラシストロークのスタイルの作成・保存・再利用が行えるほか、選択したオブジェクト群の編集やパスの配置、ベクター素材やアートワーク全体の色の再調整、編集可能な素材のドラッグ&ドロップでの取り込みにも対応している。一方、iPhone、iPad版はiOS9での利用に最適化されており、さらにiPad版ではiOS 9の新機能であるマルチタスク機能「Slide Over」や画面分割機能「Split View」にも対応している。