模型メーカーのタミヤは18日、都内の「MEGA WEB」特設コースにて、「1/1ミニ四駆 実車版『エアロ アバンテ』」を公開した。
実車版「エアロ アバンテ」は、1980年代後半から90年代後半にかけて社会現象を巻き起こしたおもちゃ「ミニ四駆」シリーズの人気車種を本物の自動車サイズで作り、ドライバーがコクピットに入り運転し走行することをゴールに企画されたプロジェクト「1/1ミニ四駆 実車化プロジェクト」として製作。完成までには6カ月を要している。これまでにもイベントなどでミニ四駆の実車化は行われていたが、今回は「クルマづくり・ものづくりのプロフェッショナルの手で"本物のレーシングカー"として作り上げる」ことを目指した。
車両スペックは、前後バンパーを含むと4.65m×2.8m×1.44m(全長×全幅×全高)、ボディ全長4.15m、最低地上高0.15mで、1人乗り。4ストローク強制空冷水平対向4気筒 OHV 1,600ccエンジンを搭載し、最高時速は180km/hに及ぶという。ボディはカーボンファイバーなどを用いたFRP製で、前後のバンパーにはミニ四駆でコーナーリングする際に使用する「ベアリング」も実車サイズで再現している。
同日、同会場ではミニ四駆の日本チャンピオンを決める「ミニ四駆ジャパンカップ2015 チャンピオン決定戦」を開催。実車版「エアロ アバンテ」はオープニングイベントの一環としてその走りを披露し、その後は会場に展示され、多くのミニ四駆ファンの注目を集めた。