日本IBMは10月9日、SAP製品向けのテンプレート・ソリューション群「IBM Global Express」において、SAPの次世代ビジネススイート「SAP S/4HANA」の対応を強化し、両社の技術を連携させたソリューションを組み込んだ「IBM Global Express Version 2.0」を販売すると発表した。

IBM Global Expressは、20カ国の組織構造、法定帳票、税法対応、商習慣などに対応しており、日英中の3カ国語版での研修環境を提供しているほか、同社の千葉・幕張のAMSセンターで中国と連携した運用・保守を行っている。

Version 2.0は、SAP S/4HANA Financeへの対応を強化するとともに、 IBM Watson Analyticsとの連携を行い、より高度な分析を可能にする。モバイルに関しては、SAP Fioriへの対応に加え、iPhone/iPad上のiOSネイティブのアプリとも容易に接続連携できる機能が組み込まれている。

今後はIoT関連も強化し、秤量工程における材料測定結果のERP自動連携といったIoT対応のソリューションも提供する予定。

各ソリューションの価格は個別見積もり(税別)で、IBM Watson Analyticsによる顧客のERPデータ活用に関する仮説検証サービスの場合、約900万円からとなっている。