防衛省は9月25日、装備品への適用面から着目される大学、国立研究開発法人などの研究機関や企業などにおける独創的な研究を発掘し、将来有望な研究の育成を目指して2015年度より開始した安全保障技術研究推進制度において9件の研究課題を採択したと発表した。

募集期間は2015年7月8日から8月12日で、応募総数は109件。大学などから58件、独立行政法人などの公的研究機関から22件、そして民間企業などから29件の応募があったという。

なお、今回採択された9件の研究テーマと研究代表機関は以下の通り。

研究テーマ 研究代表機関
メタマテリアル技術による電波・光波の反射低減及び制御 理化学研究所(理研)
高周波回路の飛躍的な性能向上 富士通
複合材料接着部の信頼性向上 神奈川工科大学
マッハ5以上の極超音速飛行が可能なエンジン実現に資する基礎技術 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
海中におけるエネルギーの効率的伝搬 パナソニック
水中移動体との効率的かつ安定的な通信実現に資する基礎技術 海洋研究開発機構(JAMSTEC)
合成開口レーダの飛躍的な高性能化 東京電機大学(電大)
ナノファイバーによる素材の高機能化 豊橋技術科学大学
野外における自立したエネルギー創製を可能とする基礎技術 東京工業大学

採択された研究課題9件の概要