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Googleは9月22日(米国時間)、「Google Open Source Blog: Introducing Brotli: a new compression algorithm for the internet」において、新しい圧縮アルゴリズムおよびその実装系「Brotli」を発表した。実装系はApache License Vresion 2.0の下、オープンソース・ソフトウェアとして公開されている。

Googleは2年前にZopfliと呼ばれる圧縮アルゴリズムを公開している。ZopfliはDeflateと互換性を持っていたが、今回発表されたBrotliはまったく新しいデータフォーマットを採用しており、Zopfliと比較して20%から26%ほど圧縮率の引き上げに成功している。また、BrotliはzlibのDeflate実装と同程度の速度を実現しているほか、Canterbury corpusの圧縮比較においてLZMAやbzip2よりも多少高い圧縮率を実現している。

GoogleではBrotliを活用することでWebブラウザにおけるページローディングの速度の向上を狙っており、同様にほかのブラウザもBrofliを活用することを推奨している。Brotliの語源はスイスで使われているドイツ語の小さいパンという意味の「Brötli」からきている。