朝日新聞出版はこのほど、朝日新書の新刊『新・オタク経済 3兆円市場の地殻大変動』を発売した。著者は博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーの原田曜平氏。価格は842円。

『新・オタク経済 3兆円市場の地殻大変動』表紙(出典:朝日新聞出版Webサイト)

今時のオタクはマイルド志向?

最近のオタク市場およびオタクの実態をご存知だろうか。本書によると、今時のオタクは、モノを「買わない」、コミケに「行かない」、特定ジャンルに「ハマらない」、マイルド志向だという。しかしアニメ、ゲーム、ラノベといったオタク市場は右肩上がりなのだ。それはなぜか。本書は、"隠れオタク"や"リア充オタク"など、細分化して薄く拡散するオタクの全貌を解明している。

内容は、「序章 「リア充オタク」の誕生」「第1章 コミュニケーションツール化したオタク」「第2章 「日本のオタク」変遷史」「第3章 現代オタクのタイプ別生態」「第4章 いま求められている商品とサービス」「第5章 現代オタク大座談会」となっている。

著者の原田曜平氏は1977年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、博報堂入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、現在、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーを務める。著書に『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』(幻冬舎)などがある。