名古屋鉄道はこのほど、鉄道ファン向けイベント「一部特別車特急車両1200系リニューアルデビュー記念撮影会」を開催し、同日に報道関係者向けの撮影会も実施した。

名鉄の一部特別車特急車両1200系がリニューアルされ、撮影会が行われた

名古屋本線を中心に特急列車などで活躍し、「パノラマsuper」の愛称を持つ1000系(特別車)・1200系(一般車)に関して、名古屋鉄道は2015年度に18両(6両組成×3編成)をリニューアルし、外観デザインの変更や車内環境の刷新を行うことを発表していた。今回の撮影会でも、特別車・一般車ともに大幅に改良されたことがうかがえた。

外観においては、おなじみの赤・白のカラーリングを採用しつつ、赤の比率が大幅に増加。先頭車のスカートにも赤が採用された。特別車の先頭車は、これまでの「パノラマsuper」のヘッドマークに代わり、列車種別と行先をLED表示する方式に変更。運転席の窓からヘッドライトにかけて黒を採用したことで、窓が大型化したようにも見え、全体的により近代化された印象となっている。

一般車(写真左)・特別車(同右)の車内

車内もシートはもちろん、床や壁、車内案内表示器、トイレまでデザインが一新された。床はシートと合わせたブルー基調、壁は木目調のカラーを採用し、高級感のある内装に。車内案内表示器も高精細で鮮やかなフルカラーLEDとなった。トイレは従来車両の和式から洋式に変更され、より利用しやすくなっている。放送設備も一新され、肉声による案内から自動放送に変更された。

なお、今回のリニューアルで「パノラマsuper」のヘッドマークは掲出されなくなったが、名古屋鉄道によれば「パノラマsuper」の呼称は今後も継続して使用し、車内案内などにこの呼称を一部残すという。一方、これまで特別車が1000系、一般車が1200系とされていた形式名については、わかりやすさを優先して統一。今後は一部特別車特急車両「1200系」として案内していくとのことだった。