エンカレッジ・テクノロジと日本システムウェア(NSW)は8月18日、マイナンバー制度に対応する内部不正防止ソフトウェア「ESS AdminGate」を提供すると発表した。

サービスの利用イメージ

「ESS AdminGate」は、エンカレッジ・テクノロジのソフトウェアで、システム管理用の特権IDと証跡を管理する。管理者権限を用いてシステムにアクセスする保守・運用者に対して、承認ワークフローにより特権IDを貸与することで、パスワードを隠蔽したままアクセス制御が実現できる。これによって、社内の重要システムに対して同製品を利用することで、システム管理者の不正行為によるシステム障害や情報漏えい対策が可能となる。

エンカレッジ・テクノロジとNSWは今回、サービスライセンス契約を締結。NSWのIaaSサービス「BlueSpider」のクラウドセキュリティ対策サービスとして「ESS AdminGate」を活用した内部者の不正防止サービスを提供する。

NSWの「BlueSpider」はIaaS型ホスティングサービスで、基幹系システムやデータベースサーバーなど、高負荷環境での稼働を想定した設計を行っており、パフォーマンスや冗長化による信頼性の向上を図っている。また、ITILに準拠した保守・監視・障害のワンストップな24時間365日態勢の運用サポートサービスも提供している。

両社によると、マイナンバー制度の「特定個人情報に関する安全管理措置」として求められるアクセス制御やアクセス者の識別、情報漏洩の防止、取扱規程などに基づく運用を効果的・効率的に満たす機能を提供するとのことで、マイナンバー安全対策の実現が図れるとしている。

サービスの初期費用は3万円で、サーバー1台あたりは月額1万2000円。この月額料金には、100Mbpsベストエフォート回線使用料が含まれる。初年度は50社150サーバーの導入を目指すとしている。