共同印刷は8月17日、企業が保有するコンテンツをタブレット端末などで利用でき、より効果的な営業活動を実現するというクラウド型の多機能電子キャビネット「eZrack(イージーラック)」を開発し、8月からサービス提供を本格的に開始したと発表した。関連するツールの制作を含め、3年後に5億円の売上を目指す。

eZrackの特長

新サービスは、電子書店「自己ガク」の運営で培ったという電子書籍の配信技術やノウハウを生かして開発した、企業向けの多機能型電子キャビネット。製品カタログや会社案内、提案書、社内資料といった、企業が保有するコンテンツを電子ブック化して一元管理し、所属部署や担当プロジェクトなどのユーザー属性に応じた複数の本棚を自動生成するもの。

デバイスおよびOSはタブレット端末を始めとする各種が使用可能であり、動画やアプリなど多様なフォーマットの表示にも対応している。

コンテンツは、暗号化した上でストリーミング配信する。最新版のコンテンツをユーザー端末に残すことなく利用できるため、外出先でも安心・安全という。よく利用するコンテンツはユーザー個人でお気に入りタブに登録・解除でき、大量のコンテンツへのアクセスも容易としている。また、クラウドからのダウンロード機能も備えており、必要なコンテンツを印刷したり、メールに添付したりといった操作も可能という。

その他、ユーザー単位でのコンテンツ閲覧ログの分析により、コンテンツの利用状況や有用性の効果測定も可能としている。