女優の天海祐希が、連城三紀彦のミステリー小説を映像化するフジテレビ系スペシャルドラマ『私という名の変奏曲』(10月2日21:00~23:22)で主演を務めることが13日、明らかになった。

遠藤憲一(左)と、天海祐希

天海が演じるのは、世界のトップモデルに上り詰めた美織レイ子。レイ子は、大病院の内科部長(段田安則)、その部下の内科医(市川猿之助)、アパレルメーカー社長(遠藤憲一)、世界的デザイナー(夏木マリ)、人気カメラマン(生瀬勝久)、ライバルのモデル(緒川たまき)、音楽プロデューサー(若村麻由美)、家政婦(キムラ緑子)などに利用され、精神的に追い詰められるが、彼らの弱みをつかんで脅迫する。その結果、恨みを買い、青酸カリで毒殺されるも、それを見越して残酷な復讐(ふくしゅう)をしかけていたという"悪女"だ。

天海は、今回の役柄に「ずいぶん年齢もさばを読んでいます」「世界的トップモデルなんて全然柄でもない」と謙そんしながら、「自分とかけ離れたところにある役というのは面白いですね」と、撮影を楽しんでいる様子。悪女役を演じるのは初めてだというが、「持ちうる限りの色気で完全武装して、いま日々頑張っています」と奮闘ぶりを語っている。

今回、天海は、ファッションショー、スチール撮影、CM撮影、楽曲レコーディングなど、さまざまなシーンで20着以上の華やかな衣装を披露。「ファッションショーのシーンとかですね、もうなんか本物のモデルさんと並んで歩くのはすごく嫌だったんですけど」と言いながらも、フジテレビの長部聡介プロデューサーが「本物のモデルをしのぐスタイルで、20着以上の服を華麗に着こなす、そのさっそうたる姿は必見です」と絶賛するとおり、圧巻のトップモデルぶりを見せている。

このほか、レイ子の死亡事件を捜査する、警視庁捜査一課の警部補を、朝ドラ『マッサン』以来のドラマ出演となる玉山鉄二が演じる。天海は「こんなにも素晴らしい俳優の方々を脅すような役もめったにできないので、すごく今は楽しくワクワクしながらお芝居をさせていただいています」と、充実した撮影の様子を語っている。

さまざまな衣装を着こなす天海

上段左から 段田安則、遠藤憲一、夏木マリ。中段左から キムラ緑子、玉山鉄二、市川猿之助。下段左から 若村麻由美、緒川たまき、生瀬勝久