歌舞伎俳優の中村橋之助が、長男の中村国生と、19日(21:00~22:48)に放送されるテレビ東京系『水曜ミステリー9「検事 沢木正夫3 共犯者」』で、ドラマ初共演を果たすことが12日、分かった。

父・中村橋之助と初のドラマ共演を果たす中村国生

同作は、小杉健治原作で、寺脇康文が主演する人気シリーズ第3弾。メインゲストの橋之助が演じるのは、学長が刺殺されたカルチャーセンターの講師・瀬崎勝。国生は、その25年前の青年期役を演じるという、息子ならではの役柄に挑む。

国生は、幼少期から歌舞伎の舞台は踏んでいるものの、映像作品の出演は今回が初めて。自らの出番の前にも、父・橋之助らの演技を見学したり、共演者やスタッフと相談したりして撮影に臨んだ。そして迎えた本番は、中川順平プロデューサーが「とても堂々とされていて、初めてということを感じさせない」と絶賛するとおり、監督、スタッフ皆が感心するほどの演技を見せた。

国生は「最初は不安や緊張もありました。でも、僕は『お芝居』が大好きで、現場でも監督が一から手取り足取り教えてくださったので、とにかく楽しくできました」と、初のドラマ撮影を振り返る。今後についても「歌舞伎を大事にしながら、ほかのお芝居にも挑戦して、いろいろな経験、勉強をさせていただきたいです」と謙虚に語った。

一方の父・橋之助は、自らのドラマ初出演の際は「全然うまくできなくて、怒られっぱなしでした」と振り返りながら、「今の子たちは吸収が早くて、国生もちゃんとやってましたので、すごいなと思いました」と、わが子ながら感心。今作の撮影後、国生は歌舞伎の演技でも雰囲気が変わったといい、「彼にとってはとてもいい勉強になったと思います」と分析していた。

中村橋之助

中村橋之助(左)と、寺脇康文