家で突然、ラーメンが食べたくなる時ってありませんか? そんな時に限ってインスタントラーメンや中華麺の買い置きがない……そこで出番となるのがストックしてある乾燥パスタです。今回は、パスタを中華麺風に変身させる裏ワザを紹介します。

パスタが変身した中華麺で作った「つけ麺」

材料

・乾燥パスタ (好みの太さ)

・重曹

・水

材料はパスタと重曹と水

重曹を使うのがポイント

今回の大きなポイントとなるのは、麺をゆでる時に「重曹を使うこと」です。この重曹の力で、パスタが中華麺に早変わりします。

中華麺とパスタの大きな違いは「かん水」(アルカリ塩水溶液) が入っていないこと。「かん水」を入れることによって中華麺特有のコシや黄色い色が生まれます。重曹を入れてパスタをゆでると重曹がかん水と似た働きをするため、中華麺のような麺になるのです。

まず、鍋でお湯を沸かします。沸騰したら、その中に重曹を加えます。量は水の量1Lに対して、重曹は大さじ1杯くらい。重曹を入れるとブワッと泡が出てきますので、吹きこぼれにはご注意を。慌てずに乾燥パスタを投入します。

泡がいっぱい出てきます

ゆで加減はお好みで。一般的なパスタ料理のように、アルデンテは意識しないで大丈夫です。ゆであがったら、まず、麺の香りをかいでみてください。いつものパスタとは明らかに異なり、「中華麺」の香りになっていることに驚くはずです。麺の色もほんのり黄色くなっており、表面は中華麺のようなぬめりもあります。

色は普通のパスタより、ほんのり黄色にゆであがります

スープと合わせればラーメンに

完成した「パスタの中華麺」は一般的な中華麺と同様、様々な麺料理に使えます。好みのラーメンスープと合わせればラーメンの完成です。スープのストックがない場合は、顆粒タイプの鶏がらスープや中華スープを溶かし、しょうゆやごま油、すりおろしにんにくをプラスして作ってもいいでしょう。

今回は麺を冷水でしめ、つけ麺にしてみました。食べてみると独特の弾力と香りがあり、まさに「中華麺」です。ただ。中華麺独特の「ちぢれ」がないため、物足りなさを感じる場合があるかもしれません。

個人的な乾燥ですが、冷やして食べるよりも、熱いスープで食べる方がより "中華麺らしさ" が増す感じがします。

「しょうゆラーメン」や「味噌ラーメン」などアレンジはいろいろ

麺の太さはお好みで

麺の太さは好みで選んで大丈夫です。今回筆者が選んだ太さは1.5mm。とんこつスープと合わせたい場合は、カッペリーニなどの細めのパスタがいいでしょう。

執筆:麦原 ケイ (ベル・エキップ)
猫とビールと唐揚げとコーヒーが好きな神奈川県・横浜在住の主婦ライター。

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