ExtremeTech

ExtremeTechは7月29日(米国時間)、「Obama signs executive order to build first-ever exascale supercomputer \| ExtremeTech」において、米国のオバマ大統領が世界に先駆けてエクサフロップスクラスのスーパーコンピュータの開発を指示する「大統領命令」に署名したと伝えた。エクサフロップスは浮動小数点演算を1秒間に100京回行うことを示す単位で、理化学研究所に設置されたスーパーコンピュータ「京」に比べて100倍の性能を意味する。今回の大統領命令によって米国におけるスーパーコンピュータ開発に拍車がかかるものと見られる。

世界におけるスーパーコンピュータの開発はエクサフロップスクラスの開発に向かっており、各国政府や機関が実現へ向けた取り組みを進めている。スーパーコンピュータはビッグデータ処理に欠かすことができない。例えば、大量の気象データからの災害予測、大規模演算による新しい薬の開発など、国としてもビジネスとしても高い重要性を持っており常に開発競争が続いている。

現在、日本で最も高速なスーパーコンピュータ「京」は2011年にTOP500で世界一の性能を実現。2015年7月の段階では4位を維持している。なお「京」は同月、Graph500では1位の座を奪還した。日本もエクサフロップスクラスのスーパーコンピュータを開発する取り組みを進めており、具体的な計画は2015年中にはある程度固まるものと見られている。